組込みソフトウェア管理者・技術者育成研究会(SESSAME：Society of Embedded Software Skill Acquisition
for Managers and Engineers)は第16回組込みソフトウェア技術者・管理者向けセミナ(16th Open SESSAME
Seminar)を5月26日(水)〜5月28日(金)の3日間、東京・日本橋の東実年金会館にて開催します。組込みソフトウェアの規模および複雑度は年々増大の一途であり、現場では品質の作りこみと維持に大きな努力を続けています。SESSAMEでは分析・設計・テストを担う技術者および技術リーダーの育成を主眼にカリキュラムの整備、そしてその元になる方法論・ツールの開発に関する研究を行ってきました。しかし、これだけで現場の開発力を向上できるわけではありません。ソフトウェアの品質はいわゆる上流工程の設計だけでなく、プログラミング工程にも大きく依存するからです。高い品質でプログラミング工程およびその前後をこなすことのできる技術者を育成し、レベルの高い技術者の層を厚くする必要があります。
そのために我々は企業の新入社員を想定した、組込みで重要なプログラミング作法のスキルを得るためのセミナーコンテンツを開発しました。これらは組込みソフトウェア開発の入門であり、開発を始めるに当たっての基礎となるべきものです。このコンテンツによるセミナーは地方自治体や高等教育機関と連携するかたちですでに回を重ねてきており、毎回好評をいただいています(SESSAMEが2007年に出版した「組込み現場の「C」プログラミング 基礎からわかる徹底入門[技術評論社刊]」は、このコンテンツを再編成・補強したものです)。
今回、SESSAMEはこのコンテンツによるセミナーを東京で開催します。講義とマイコンボードを使ったプログラミング演習により、組込み開発で重要なプログラミング作法だけでなくマイコンの利用方法もあわせて理解できるように意図しています。
これから組込みソフトウェア開発に従事しようという新入社員や業務系ソフトウェア開発技術者，電装設計技術者の方、大学や工業高等専門学校，情報系専門学校で組込みプログラミングを教えていらっしゃる方，あるいはこれから教えようという方のご参加を強くお勧めします。
(ご注意：本セミナーではC言語の文法取得を目的とする解説は行いません。C言語の文法を理解し、プログラミング経験をお持ちの方のみが対象となります。)
