27th Open SESSAME Seminar第27回 組込みソフトウェア技術者・管理者向けセミナー
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最終更新日: 2015年12月15日 |
組込み機器では複数の制御対象を同時並行して操作しなければならないことがあります。それぞれの制御対象は状態を持ち、所定の位置まで移動して停止したり、タイムアウトも処理することがあります。 そこでは、正常系も異常系も区別はなく、あらゆる状態で、あらゆるイベントに対してどうするのかすべて決まっていなければ、実装に落とすことはできません。 そのような制御をおこなうために必要なソフトウェア仕様書は、状態マシン図で表現します。状態マシン図はUMLが決まるより前から使われていた、ソフトウェア仕様を定義する記法です。ソフトウェア仕様を表現するにはたくさんの見方が必要ですが、状態マシン図はそのひとつで、動的な振る舞いを表現するものです。 今回のセミナーでは状態マシン図に焦点をあてて、その読み方、書き方、そして他人が書いた状態マシン図をレビューする方法をとりあげます。さらに、モデルとソフトウェアの関係を把握し、モデルから実装に変換する方法も学びます。 「ソフトウェアに変換可能な仕様書が書けるようになろう」がサブテーマです。 いっしょに勉強してゆきましょう。事前課題もありますので、ぜひ回答を携えてご参加ください。 |
27th Open SESSAME 開催要項 | ||
主 催 | 組込みソフトウェア管理者・技術者研究会(SESSAME) | |
日 時 | (2日間コースです) 2015年12月14日(月)10:00〜17:00 2015年12月15日(火)09:00〜17:00 |
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場 所 | 一般社団法人組込みシステム技術協会内A会議室 〒103-0011 東京都中央区日本橋大伝馬町6-7 住長第2ビル3階 http://www.jasa.or.jp/TOP/inf/access_map/ |
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対 象 | ・フローチャートで仕様書を書くことに限界を感じている方 ・状態マシン図をこれからマスターしたいと思っている方 ・一通り読み書きはできるけど、レビューポイントが知りたい方 事前課題をごらんになって、セミナレベルをご確認ください |
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定 員 | 15名 | |
参加費 | 20,000円(資料代、消費税込み) | |
申し込み | こちらの申し込みフォーマットを切り取り、Eメールにてお申し込みください。 | |
備 考 | ・お申し込みはメールにて先着順にお受けいたします。 ・お申し込み頂きますと、折り返し『参加案内、請求書』をお送りいたします。 ・請求書にしたがって銀行振込をお願いいたします。振込手数料は貴社にてご負担ください。 ・参加費は、欠席されても原則としてお返しいたしかねますのでご了承ください。 ・申込書に記載いただいた情報は、本人確認、本セミナに関する連絡のほか、SESSAMEに関する各種ご案内のみに利用し、適切な管理を行うよう努めます。 ・せっかくの機会ですから、必ず事前課題の回答を携えてご参加ください。 |
27th Open SESSAME プログラム 12月14日(月) | |||
12/14 | 10:00〜12:00 | <第1日目 午前の部> ○UML2.0状態マシン図の読み方、書き方の基礎(講義) 状態マシン図の基本形、開始疑似状態、終了状態、タイムアウト コンポジット状態、直交状態、履歴状態の使い方と注意点 状態遷移表の利点 AnyStateパターン、LatchStateパターンなどの頻出パターン |
島 敏博 (SESSAME/セイコーエプソン) |
12:00〜13:00 | 昼食 | ||
13:00〜17:00 | <第1日目 午後の部> ○演習とレビュー 当日さまざまな問題を解いて、レビューに取り組みます。 課題は簡単なモデルから複雑なモデルまで。既存のモデルをベースに 修正してゆく場合の出題も行います。 演習でこしらえたモデルを、グループ内やみなさんの前で発表していただき、 参加者のみなさんと講師がレビューアーになってコメントします。 良いモデルの作り方、モデルのレビュー方法、レビュー視点の獲得 などを目的とします。 ○まとめ 1日目のまとめをします。 |
島 敏博 (SESSAME/セイコーエプソン) |
27th Open SESSAME プログラム 12月15日(火) | |||
12/15 | 09:00〜12:00 | <第2日目 午前の部> ○分析モデルから設計モデルへ より複雑なモデルの演習とレビューに取り組みます ○状態マシン図を実装する イベント、ガード条件、アクションの評価順番 コンポジット状態、直交状態 演習とレビュー |
島 敏博 (SESSAME/セイコーエプソン) |
12:00〜13:00 | 昼食 | ||
13:00〜17:00 | <第2日目 午後の部> ○C言語による実装 C++言語とStateパターンによる実装 ○モデル駆動開発の実際 状態マシン図とクラス図などからソフトウェアを自動生成するしくみが あります。 その概要とメリット・デメリット、自動化できる限界など、MDDに関する 解説をおこないます。 ○まとめ 状態マシン図設計のポイント、レビュー視点の振り返り。 状態マシン図を学んだあと、次は何を学べばいいか考えてみます。 |
島 敏博 (SESSAME/セイコーエプソン) |
※ 都合により、講師は変更になることがありますので、ご了承ください。
※個人で問題を解いている時間や休み時間は、講師達にどんどん質問して ください。
最後にも質問の時間を取りますが、疑問に思ったところですぐに質問してもらうのが良いです。どしどし質問してください。
※それでも質問し足りない人、意見を聞いてみたい人には、セミナ終了後に意見交換会があります。
ぜひそちらにも参加してみてください。 講習中には得られないヒントが得られるかもしれません。
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お願い
SESSAMEでは、組込み技術を教える教材を開発し、それを使って日本に組込みをリードできる技術者を10万人育てることを目的としています。
今回提出していただく宿題と、当日解いた演習問題の解答は、当日みなさんに 公開するとともに、状態マシン図を教える教材を改良してゆくのに使わせて
いただきます。
良いモデルも改善すべきモデルもみな良い教材になります。 モデルの活用をご了承ください。
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